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家の解体は自分で行える?注意点や作業、費用なども解説

みなさん、こんにちは。神奈川県横浜市で解体業をしております、株式会社サンライズのブログ担当です。

今回は、「家の解体」について、自分で行う場合の注意点や作業の流れ、費用などについて詳しくお話ししていきます。家の解体というと、大がかりな作業を想像される方も多いかもしれません。

確かに、専門知識や技術が必要な部分もありますが、自分で行うことも不可能ではありません。ただし、安全面や法律面での注意点がたくさんありますので、極力専門の解体業者に依頼することをおすすめします。

しかしながら、依頼するするにも自分で解体を行う際の基本的な知識が分かっていれば、解体業者との会話もスムーズに進むでしょう。この記事を参考にしていただき、ご自分で解体を行う際をイメージして自宅の解体について計画をしてみてください。

■この記事の対象はこんな方
解体工事を検討している方
神奈川県横浜市、川崎市、都内での解体を検討している方

■この記事を読むことで分かること
自分で解体工事を行う際の手順や手続き
自分で解体工事を行う際に必要な費用

目次

自分で家の解体は可能?そのメリットとデメリット

まず、「自分で家の解体ができるのか」という疑問について、お答えしていきます。結論から言うと、可能です。

ただし、いくつかの条件をクリアする必要があります。また、自分で行うことのメリットとデメリットをしっかりと理解しておくことが重要です。

自分で解体するメリットとは

自分で家を解体するメリットとしては、主に以下のようなポイントが挙げられます。

費用削減

自分で家を解体すると、解体業者に依頼する場合と比べて大幅な費用削減が可能です。解体業者に依頼すると高額な解体費用がかかることもありますが、自分で行えば材料費や道具のレンタル料など、必要最小限の費用で済みます。

自分のペースで作業できる

家の解体を急ぐ必要がない場合、週末だけ少しずつ進めるなど、自分の都合に合わせて作業を進められます。

思い出の品を丁寧に扱える

長年住んだ家には思い出の品がたくさんあるものです。自分で解体作業を行えば、一つ一つ丁寧に扱いながら、思い出と向き合う時間を持つことができます。

リサイクルや再利用の機会

使えそうな部材や設備を自分で選んで取り外し、別の用途に活用できます。

達成感

自分の手で一から作業を進めることで、大きな達成感を得られます。

自分で解体するデメリットとは

一方で、自分で家を解体する場合のデメリットもあります。以下のような点に注意が必要です。

安全面のリスク

専門知識や経験がない場合、事故や怪我のリスクが高くなります。また、アスベストなどの有害物質への対応も非常に難しく、さまざまなリスクがある作業が多いのです。

時間がかかる

プロの業者なら数日で終わる作業も、素人が行うと何週間もかかる可能性があります。

法的手続きの煩雑さ

解体に必要な許可申請や廃棄物処理の手続きなど、複雑な法的要件を自分で把握し対応する必要があります。

近隣トラブルのリスク

騒音や粉じんなどによる近隣住民とのトラブルが発生する可能性があります。

予期せぬ問題への対応

解体作業中に予想外の問題(例:地中の埋設物の発見など)が発生した場合、対応が難しくなる可能性があります。

上記のメリットとデメリットを含めて考えると、解体は解体業者に依頼するのがベストだと思われます。みなさまも、必ず解体業者に依頼することを選択肢にいれたうえで、十分に検討してみてください。

「自分で」解体工事を行う際の事前準備

自分で解体作業を行う場合、以下のような事前準備が必要です。

法的要件の確認

地域の条例や規制を確認し、必要な許可申請を行います。

安全教育

基本的な安全知識や作業手順を学びます。オンライン講座や書籍などを活用するとよいでしょう。

道具と資材の準備

必要な道具や保護具、解体用の資材を準備します。

作業計画の立案

解体の手順や日程、廃棄物の処理方法などを詳細に計画します。

近隣への周知

作業開始前に近隣住民に挨拶し、作業内容や期間について説明します。

これらの準備を念入りに行うことで、より安全かつスムーズに作業を進めることができます。

自分で家を解体する際に必要な許可や手続き

家の解体を行うには、いくつかの許可や手続きが必要です。これらは地域によって異なる場合がありますので、必ず自治体に確認することが大切です。

解体業に必要な許可とは

まず、解体業を営むには「建設業許可」や「解体工事業」についての登録が必要です。ただし、自分の家を解体する場合は、この許可は不要です。

しかし、以下のような許可や届出が必要になります。

建築物除却届

建物を取り壊す際に必要な届出です。

建設リサイクル法に関する届け出

解体を行う際には廃材などが生じるため、建設リサイクル法に基づく届出が必要です。

産業廃棄物処理計画書

廃棄物の処理方法などを記載する届け出です。廃材の中で、産業廃棄物は一定生じますので、正しい処理方法や手続きなどは行政や専門業者に必ず確認しましょう。

アスベスト使用の有無の報告

アスベストが使用されている可能性がある建物の場合に必要です。

主な届出や手続きは上記になります。しかしながら、この他にも必要な手続きがあるかもしれませんので、必ず自治体や専門の業者などに確認をしましょう。

申請手続きの流れと必要書類

申請手続きの基本的な流れは以下の通りです。

事前相談

自治体の建築指導課などに相談し、必要な手続きを確認します。

書類作成&提出

必要な申請書や届出書を作成し、自治体に提出します。

審査

自治体による審査が行われます。

許可取得

審査に問題がなければ、許可が下ります。

この流れは自治体によって多少の違いがありますので、必ず事前に確認しましょう。とにかく、自分が住んでいる地域の規制をしっかりと確認し、それに従って作業を進めることが重要です。

解体作業の進め方と注意点

ここからは実際の解体作業の進め方と、作業中の注意点について詳しく説明していきます。

解体作業の基本的な手順

解体作業は、大きく分けて以下のような手順で進めていきます。

事前準備

   – 電気、ガス、水道などのライフラインを停止します。

   – 家財道具や不要な物を撤去します。

   – 作業エリアの周囲に安全フェンスを設置します。

内装解体

   – 天井や壁の内装材を取り外します。

   – 配線や配管を撤去します。

   – ドアや窓など、取り外せる部分を撤去します。

屋根の解体:

   – 屋根材を撤去します。

   – 屋根の骨組みを解体します。

外壁の解体

   – 外壁材を取り外します。

   – 断熱材を撤去します。

躯体の解体

   – 2階建ての場合は、上階から順に解体していきます。

   – 柱や梁、床を解体します。

基礎の撤去:

   – コンクリート基礎を解体します。

   – 地中の配管なども撤去します。

整地

   – 解体後の土地を整地します。

   – 必要に応じて砂利を敷くなどの処理を行います。

最終確認

   – 周辺に破片が残っていないか確認します。

   – 近隣に被害がないか確認します。

この手順は基本的なものであり、家の構造や状態によって多少の違いがあります。また、作業の各段階で適切に廃棄物を分別し、処理することが重要です。

安全に作業するためのコツと注意点

解体作業は危険を伴う作業です。安全に作業を進めるためのコツと注意点をいくつか紹介します。

適切な保護具の着用

   – ヘルメット、安全靴、作業用手袋は必須です。

   – 粉じんが多い作業では、防じんマスクも着用しましょう。

   – 目を保護するためのゴーグルも忘れずに。

作業環境の整備

   – 足場はしっかりと固定し、安定していることを確認します。

   – 作業場所は常に整理整頓し、つまずく危険がないようにします。

   – 十分な明るさを確保し、暗がりでの作業は避けましょう。

適切な道具の使用

   – 道具は用途に合ったものを選び、正しく使用します。

   – 電動工具を使う際は、感電や巻き込みに注意します。

高所作業の注意

   – はしごや足場を使う際は、転落防止措置を講じます。

   – 高所での作業は、できるだけ二人以上で行いましょう。

重量物の取り扱い

   – 重いものを持ち上げる際は、腰を落とし、背筋を伸ばして行います。

   – 無理な姿勢での作業は避け、必要に応じて休憩を取りましょう。

天候への配慮

   – 雨天時や強風時は、作業を中止または延期することも検討します。

   – 夏場は熱中症に注意し、こまめな水分補給と休憩を心がけます。

緊急時の対応

   – 救急箱を常備し、応急処置ができるようにしておきます。

   – 緊急連絡先(病院、消防署など)をすぐに確認できる場所に掲示しておきます。

これらの注意点を守ることで、事故や怪我のリスクを大幅に減らすことができます。安全第一を心がけ、無理のない範囲で作業を進めましょう。

近隣住民への挨拶と配慮の重要性

解体作業を円滑に進めるためには、近隣住民への配慮が欠かせません。以下のようなポイントに気をつけましょう。

事前の挨拶

作業開始前に、近隣の方々に挨拶に回ります。作業の概要、期間、予想される騒音などについて丁寧に説明します。

連絡先の共有

問い合わせや苦情があった場合の連絡先を伝えておきます。できれば、作業現場にも連絡先を掲示しておくとよいでしょう。

騒音への配慮

作業時間は、地域の規制に従います。通常は朝8時から夕方5時までが目安です。特に騒音の大きい作業は、近隣の方々の生活リズムを考慮して行います。

粉じん対策

散水や防じんシートの使用など、粉じんの飛散を防ぐ対策を講じます。窓を開けている隣家がある場合は、特に注意が必要です。

交通への配慮

   – 作業車両の出入りで、近隣の交通に支障が出ないよう注意します。必要に応じて交通誘導員を配置し、安全確保に努めます。

定期的な状況報告

作業の進捗状況や今後の予定について、場合によっては近隣の方々に報告します。予定に変更があった場合も、随時連絡すると良いでしょう。

迅速な対応

近隣の方から苦情要望やあった場合は、真剣に耳を傾け、迅速に対応します。必要に応じて作業方法の変更や追加の対策期間を設けておきましょう。

作業後の清掃

毎日の作業終了時に周辺の清掃を行い、きれいな状態を心がけましょう。解体作業完了後も、周辺道路の清掃など、最終的な後の片付けをしっかり行うことが大事です。

このような配慮を行うことで、近隣の方々とのトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

解体に必要な道具や重機

解体作業を行うには、適切な道具と重機が必要です。ここでは、自分で使える解体用道具や、重機のレンタル時のポイント、必要な資材について説明します。

解体に使用できる道具の一覧

以下は、一般的に自分で使える解体用の道具です。

  1. ハンマー:釘抜きや小規模な解体作業に使用します。
  2. バール:板材をはがしたり、くぎを抜く作業に便利です。
  3. のこぎり:木材を切断する際に使用します。
  4. ドライバー:ねじの取り外しに使用します。
  5. ペンチ:ワイヤーや小さな金属部品の切断に役立ちます。
  6. スコップ:土や瓦礫をかき集めるのに使用します。
  7. 一輪車:瓦礫や資材の運搬に便利です。
  8. 脚立:高所作業時に使用します。
  9. 電動ドリル:ねじの取り外しや穴あけ作業に使用します。
  10. チェーンソー:大きな木材の切断には便利ですが、使用には十分な注意が必要です。

これらの道具を使用する際は、必ず適切な保護具(ヘルメット、安全靴、作業用手袋、ゴーグルなど)を着用してください。

重機をレンタルする際のポイント

大規模な解体作業では、重機のレンタルが必要になることがあります。以下は、重機をレンタルする際のポイントです。

適切な機種の選択

解体する建物の規模や構造に適した重機を選びます。一般的には、マイクショベル(バックホウ)が多く使われます。

捜査員の確保

重機の操作には専門的な技術が必要です。自分で操作する自信がない場合は、捜査員を依頼することをおすすめします。

レンタル期間の検討

作業の進捗状況を考慮し、適切なレンタル期間を設定します。予定より長くなる可能性も考慮に入れて計画しましょう。

搬入・搬出の確認

重機の搬入・搬出方法や経路を事前に確認します。道路の幅や重量制限などにも注意が必要です。

保険の確認

レンタル料金に保険が含まれておりますのでご確認ください。含まれていない場合は、別途保険に加入することを検討しましょう。

使用方法の確認

レンタル会社から、重機の使用方法や注意点について十分に説明を受けます。操作マニュアルも必ず確認してください。

燃料やメンテナンス状況の確認

燃料の補給方法や、返却時の燃料残量の規定を確認します。また、レンタルする重機のメンテナンス状況を確認し、不具合がないか事前にチェックします。

多くの方にとって、重機などは使い慣れていない道具だと思われます。取り扱いには危険性があるため、出来る限り解体業者に依頼することを推奨します。

解体作業に必要なその他の資材

解体作業には、道具や重機以外にもさまざまな資材が必要です。以下はその一例になります。

  1. 防じんシート:粉じんの飛散を防ぐために使用します。
  2. 安全フェンス:作業を囲み、部外者の立ち入りを防ぎます。
  3. 養生テープ:防じんシートの固定や、目立たない部分の保護に使用します。
  4. 土のう袋:瓦礫の一時保管や、土砂の流出防止に使用します。
  5. 照明器具:暗い場所や夜間作業時に使用します。
  6. 消火器:火災に備えて準備しておきます。
  7. 救急箱:万が一の怪我に備えて準備しておきます。
  8. 廃棄物用コンテナ:分別した廃棄物を一時保管するために使用します。
  9. 散水用ホース:粉じん対策や清掃に使用します。
  10. 携帯トイレ:作業現場にトイレがない場合に必要です。

これらの資材は、作業の規模や現場の状況に応じて適宜準備しましょう。また、必要に応じて追加の資材を準備することも重要です。

自分で解体作業を行う際の費用について

自分で解体作業を行う際にかかる費用は、家の規模や構造、地域、処理する廃棄の量など、様々な要因によって変わってきます。ここでは、主な費用の項目について解説します。

解体業者に依頼した際の解体費用の相場

解体作業を専門の業者に依頼した場合、例えば30坪の家のでしたら一般的には60万円から270万円程度が解体費用の相場でしょう。

構造坪単価目安総額目安費用の傾向
木造2万円~6万円60万円~180万円一般的な住宅で最も費用が安い
鉄骨造3万円~7万円90万円~210万円木造よりも解体費用が高い
鉄筋コンクリート造
(RC造)
5万円~9万円150万円~270万円木造や鉄骨造よりも解体費用が高い

東京都内言えば、木造家屋を解体する場合、解体費用は坪当たり5万円から7万円が一般的と言えるでしょう。このため、30坪の家を解体する場合、総額で150万円から210万円程度と言えます。

さらに詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。

自分で解体する際にかかる費用

一方、自分で解体した場合の経済性について考えてみましょう。自分で解体することで、人件費や諸費用を大幅に削減できる可能性があります。

しかしながら、自分で解体を行う際にもかかる費用はあります。以下が例になります。

道具や重機のレンタル費用

必要な道具や重機をレンタルする費用が発生します。

廃棄物処理費用

業者に依頼する場合と同様、廃棄物の処理費用は避けられません。

許可や申請の費用

自分で家を解体する場合でも、行政からの許可が必要です。特に建物の規模や地域によっては解体工事の届け出が義務付けられていることがあります。

重機の操作に関する講習や免許の取得費用

解体作業に重機を使用する場合、免許が必要な場合があります。また、安全に操作するためには、操作講習を受けることが推奨されます。

道具や必要な道具にかかる費用

解体作業では、もともと持っていない道具などが必要になる可能性があります(養正テープや防塵シートなど)。これらにかかる費用は必ず事前に確認しておきましょう。

その他の予期せぬ費用

その他にも、万が一の事故に備えて、解体工事に関連する保険に加入することが推奨されます。これは数千円から数万円の費用がかかるでしょう。

また、解体作業中に近隣の建物やインフラに損害を与えた場合、その修繕費用も必要になります。

これらを考慮すると、自分で解体することで50%程度のコスト削減は可能かもしれません。例えば、業者に依頼すると70万円かかる解体工事を、35万円程度で実施できる可能性はあります。

しかしながら、これは理想的な場合であり、実際にはさまざまな予期せぬ費用が発生するものです。また、時間的なコストや安全面のリスクを考えると、経済的とは限りません。

やはり、工数面と経済面、安全面も考えると解体の専門業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

みなさま、いかがでしたでしょうか。

解体作業は、安全面や法的側面、近隣との関係など、様々な要素に配慮が必要な複雑な作業です。自分で行う場合も業者に依頼する場合も、十分な準備と注意が必要です。

何度も言いますが、解体作業は工数面、経済面、安全面など総合的に見て専門の解体業者に依頼することを推奨します。そのうえで、この記事が解体作業を検討されている方々にとって有益なものとなれば幸いです。

最後に、東京都内や川崎市や横浜市での解体は是非、弊社サンライズにお問い合わせください。弊社は川崎市や横浜市において累計2,535件以上の家屋解体・解体工事の実績があります。

お客様からの信頼を第一に、みなさまにとって最善が尽くされたな解体工事になるようサポートさせていただきます。

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