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家の解体に足場は必要?費用や流れも徹底解説
こんにちは、神奈川県横浜市や川崎市を拠点とする解体会社サンライズのブログ担当です。
解体工事を検討されている方の中には、足場も必要なのか、費用がどのくらいなのか分からない方もいらっしゃるかと思います。足場は工事の現場において使われる仮設の作業場です。
作業員の安全を確保し、効率的な作業を可能にするためにこの足場が使われます。この記事では、解体工事における足場の基礎知識から、費用の相場、足場の組み立てから解体までの流れを詳しく解説していきます。
■この記事の対象はこんな方
自宅や所有する不動産の解体を検討している方
工事において、足場を設置すべきか判断をしようとしている方
■この記事を読むことで分かること
解体工事における足場の必要性
解体工事で足場にかかる費用
足場の設置から解体までの流れ
家の解体工事における足場の必要性
解体工事の際の足場の設置は法律で決められている
家の解体工事を行う際、足場の設置が必要不可欠であることをご存知でしょうか。実際のところ、解体工事における足場の設置は法律で定められており、安全性や作業効率の観点からも極めて重要です。
まず、法律面での必要性について説明しましょう。労働安全衛生規則の第522条には、「高さが2メートル以上の場所で作業をする場合には、足場等により作業床を設置しなければならない」と明確に規定されています。
つまり、2階建て以上の一般的な住宅の解体工事では、法令遵守の観点からも足場の設置が必須となるのです。この規定は作業員の安全を守るために設けられており、企業はこれを厳守する義務があります。
安全性の確保
安全性の観点でも、足場設置の最も重要な理由の一つです。解体工事では高所での作業が多く、転落などの危険と隣り合わせの作業になります。
足場を適切に設置することで、作業員が安全に移動し、作業を行うことが可能です。特に屋根や外壁の解体作業では、足場なしでの作業は危険が伴います。
足場があることで、作業員は建物のあらゆる部分にて安全に作業ができ、工事の効率も高くなるでしょう。適切な足場があることで、解体作業をスムーズに進めることができ、工期の短縮にもつながります。
例えば、屋根の解体や外壁の取り外しなどの作業も、足場があることで効率的に行えます。さらに、足場は建材や機材の運搬にも活用されます。
クレーンやリフトと組み合わせることで、重い建材や機材を安全に地上へ降ろすことができ、作業員の負担軽減にもつながります。
周辺環境への配慮
周辺環境への配慮も、足場設置の重要な理由です。解体工事中は、粉じんや破片が飛散する可能性があります。
足場に防護ネットを張ることで、これらの飛散を最小限に抑えることができるでしょう。これは近隣住民の安全と快適さを守るために非常に重要な役割を果たすのです。
さらに、足場は解体工事の進捗管理にも役立ちます。足場があることで、建物の全体像を把握しやすくなり、作業の進み具合を正確に確認することができるのです。
これは工期管理や品質管理の面で大きなメリットとなり、プロジェクト全体の円滑な進行に寄与します。一方で、足場の設置にはもちろんコストがかかります。
しかし、足場を設置しないことによるリスクや潜在的なコスト(事故発生時の損害賠償や工期の遅延など)を忘れないでください。その点を考慮しても、足場の設置は必要になります。
また、専門的な知識と経験を持つ業者による適切な足場の設置が重要です。足場の設置自体も高度な技術を要する作業であり、不適切な設置は新たな危険を生み出す可能性があります。
家の解体における足場の費用相場
足場費用の相場
家の解体を検討する際、多くの方が気になるのが費用の問題です。その中でも、足場に関する費用は重要な要素の一つです。
ここでは、家の解体における足場の費用について詳しく見ていきましょう。まず、足場費用は解体する建物の規模や形状、立地条件などによって大きく変わることを理解しておく必要があります。
一般的な一戸建て住宅(2階建て、延べ床面積100㎡程度)の場合、足場の設置から解体までの費用は、およそ15万円から30万円程度が相場でしょう。ただし、これはあくまで目安であり、実際の費用は様々な要因によって変動します。
費用の変動要因
費用に影響を与える主な要因としては、以下のようなものがあります。
建物の高さと規模
当然ながら、建物が高ければ高いほど、また規模が大きければ大きいほど、必要な足場の量が増えるため、費用も上昇します。3階建て以上の建物や、大型の住宅では、費用が50万円を超えることもあります。
建物の形状
複雑な形状の建物や、入り組んだ屋根構造を持つ建物では、足場の設置がより複雑になります。そのため、費用が高騰する可能性が高いです。
立地条件
狭小地や傾斜地など、足場の設置が困難な場所では、特殊な足場や追加の安全対策が必要になることがあり、費用が増加する可能性があります。
工期
解体工事の期間が長くなれば、それだけ足場のレンタル期間も長くなり、費用が増加します。複雑な工事や大規模な建物の場合は、さらに長期化する可能性が高いです。
地域性
都市部と地方では人件費や運搬費に差があるため、同じ規模の解体工事でも地域によって費用が異なることがあります。一般的に、都市部のほうが費用が高騰する可能性が高いです。
季節や時期
解体工事の需要が高まる時期(例:年度末や災害復旧時期など)は、足場材料のレンタル料が高騰する可能性が高いです。また、作業員の確保が難しくなったりすることで、全体的な費用が上昇することがあります。
足場の種類
使用する足場の種類(単管足場、くさび緊結式足場、システム足場など)によっても費用は変わってきます。例えば、システム足場は設置や解体が比較的容易なため、単管足場と比べて費用が抑えられる可能性が高いです。
追加の安全対策
近隣の状況や工事の特性によっては、防音シートや防塵ネットなどの追加の安全対策が必要になることがあります。これらの対策を講じる場合、追加の費用が発生するでしょう。
なお、足場の費用は通常、解体工事の見積もりに含まれていますが、見積もりを取る際には、足場費用が含まれているかどうかを必ず確認することが大切です。また、複数の業者から見積もりを取ることで、適正な価格範囲を把握することができます。
解体工事における、足場の組み立てから解体までの流れ
解体工事の際の足場の組み立てから解体までの流れと所要時間の目安について解説いたします。
事前準備と現場調査
まず、足場の設置前に現場調査を行います。建物の形状や周辺環境を確認し、最適な足場の種類と設置方法の検討段階です。
この段階の所要時間は通常1〜2日程度でしょう。
足場材料の搬入
決定した足場の種類に応じて、必要な材料を現場に搬入します。材料搬入の所要時間は、建物の規模や使用する足場の種類によって異なりますが、通常半日〜1日程度です。
足場の組み立て
解体業者や専門の作業員によって足場の組み立てが行われます。組み立ての所要時間は、建物の規模や複雑さ、使用する足場の種類によって大きく異なります。
一般的な一戸建て住宅の場合で単管足場なら2〜3日程度、くさび緊結式足場であれば1〜2日程度、システム足場は1日程度が一般的な所要時間でしょう。
安全確認と調整
足場の組み立て完了後、安全性の確認と必要な調整を行います。この段階の所要時間は通常半日程度でしょう。
解体工事の実施
足場を使用して解体工事を行います。解体工事の所要時間は建物の規模や構造によって大きく異なりますが、一般的な一戸建て住宅の場合、短くて3日から10日程度でしょう。
足場の解体
解体工事完了後、足場の解体を行います。足場の解体にかかる時間は、組み立て時間の約60〜70%程度が一般的です。
大体、半日から長くとも2日程度と考えて良いでしょう。
清掃と最終確認
足場解体後、現場の清掃と最終確認を行います。この段階の所要時間は通常半日程度です。
ただし、これらの所要時間はあくまで目安であり、実際の時間は建物の規模と複雑さや天候、作業員の人数や熟練度によって異なります。
特に、年度末の時期などは解体業者は繁忙期であり、作業員の確保が難しくなることが予想されます。その結果、工期が延びる可能性があるでしょう。
まとめると、足場の組み立てから解体までの流れは、事前準備、材料搬入、組み立て、安全確認、解体工事、足場解体、最終確認という流れです。足場の組み立てから解体までの所要時間は、使用する足場の種類や建物の特性によって1週間から2週間半程度となりますが、様々な要因によって変動する可能性があります。
解体工事を行う際は、上記の流れを認識しておきましょう。
足場の種類
一言で足場と言っても、その種類は様々です。ここでは、足場の種類を解説します。
単管足場
単管足場は、鋼管(単管)とクランプ(固定用の作業工具)を使用して組み立てる最も一般的な足場です。単管足場は汎用性が高く、様々な形状の建物に対応できる利点があります。
しかし、組立てに時間がかかり、熟練した技術が必要です。安全性も作業者の技術に大きく依存します。
くさび緊結式足場
くさび緊結式足場は、専用の金具(くさび)を使用して部材を接合する足場システムです。単管足場より組み立てが容易で、作業効率が高いことが特徴になります。
安全性も比較的高いですが、専用の部材が必要なため、初期コストが高くなる可能性が高いです。
システム足場
システム足場は、あらかじめ規格化された部材を使用して組み立てる足場になります。組み立てが最も容易で、作業効率が非常に高いのが特徴です。
安全性も高く、解体工事において人気の素材と言えるでしょう。しかしながら、システム足場は費用が高い傾向があります。
どの種類の足場が適切なのかは、その建物の構造や状態、環境によるといえるでしょう。例えば、複雑な形状の建物では単管足場が適しているかもしれません。
一方、標準的な形状の建物で工期が短い場合は、システム足場が適している可能性があります。また、安全性を最優先する場合は、くさび緊結式足場やシステム足場が選択されることが多いです。
結論として、解体工事における足場の選択は、工事の効率性、安全性、経済性に大きな影響を与えます。そのため、工事の特性や要求事項を十分に考慮した上で、最適な足場を選択することが、解体工事の成功につながると言えるでしょう。
解体工事における足場についての注意点
家の解体工事において、足場の設置は安全性と作業効率を確保する上で非常に重要なことは上述しました。しかしながら、注意するべき点もありますので、詳しく解説します。参考にしてください。
法令遵守
まず最も重要な点は、関連法令を遵守することです。労働安全衛生規則の第522条にて、足場の設置が規定されていることは説明しました。
この法律では、足場の構造や使用する材料についても、法令で定められた基準を満たす必要があります。しっかりと解体業者に確認のうえ、進めてください。
近隣住民への配慮
足場の設置にあたっては、近隣の住民の方々への配慮も必要不可欠です。特に都市部や住宅密集地では、なおさらです。
足場の使用では、特に騒音が発生する可能性が高まります。防音対策はもちろんですが、近隣住民の方々への説明も事前に行い、しっかりと近隣の住民の理解を得るようにしましょう。
近隣挨拶については、下記の記事を参考にしてみてください。
安全性の確保
足場の設置において、安全性の確保は最優先になります。特に、作業員の方々の安全はもちろん、足場材の倒壊や工具の落下により、近隣の方々に怪我をさせてしまうことなどがないよう、十分に注意が必要です。
足場の組立ては必ず専門の技術者が行い、設置後は十分な強度と安定性が確保されているか入念にチェックする必要があります。特に、天候によっては足場の倒壊の危険性がありますので、時期なども含めて解体工事の計画を行いましょう。
組み立て・解体時の建物への破損
足場の掛け払い時の建物への破損の可能性は、解体工事において多い事故の一つです。足場の設置(掛け)・撤去(払い)作業中は、周辺の建物などを傷つけるリスクが高まります。
例えば、足場部材や工具が周辺の住居の窓ガラスに当たることで、ひびが入ってしまうケースなどです。もちろん解体業者は細心の注意をはらい、対策と作業を行いますが、施工主であるみなさまも建物の周辺状況などを確認のうえ、庭木の剪定など出来る対策はしておきましょう。
また、万が一の際のために、解体業者が必ず「請負業者賠償責任保険」に加入しているかも併せて確認してください。
解体業者選び
上述した注意点も含め、最も注意すべきは解体業者選びです。必ず、複数の業者から見積もりを取り、適正な価格で解体を行うことが重要になります。
また、見積もりの詳細を確認のうえ、必要な項目が省かれていないかを確認しましょう。どうしても追加費用の可能性は多少ありますが、なかには必要な作業費用を記載せずにあとから追加で費用を説明する悪質な業者もあります。
また、悪質な解体業者は費用を抑えるために必要な作業や処理を省いてしまうケースなどもあります。これは法律的にも違法になりえ、施工主のみなさまがトラブルに巻き込まれる可能性も生じるでしょう。
必要な許認可や届け出、損害賠償保険に加入しているかなどをしっかりと確認しましょう。下記の記事は、木造の建物における解体業者の選び方についての解説記事です。
しかしながら、解体業者の選び方は建物の造りを問わず、ある程度応用できます。是非、参考にしてください。
まとめ
みなさま、いかがでしたでしょうか。足場について、工事に携わる仕事をしていないとなかなか知る機会もないかと思います。
家の解体工事における足場の設置は、法律で定められています。また、安全性の確保や作業効率の向上などでとても大事な役割があることが理解できたと思います。
みなさまが解体工事を計画する際には、足場の費用などについても解体業者としっかり確認してください。この記事がみなさまのお役に立てれば、幸いです。
また、神奈川の横浜や川崎、都内で相続する空き家の解体を検討される方は弊社サンライズにご相談ください。
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