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鉄筋と鉄骨の違いとは?どっちがいいかを強度・費用・構造でわかりやすく解説

みなさん、こんにちは。神奈川県横浜市・川崎市で解体業をしております、株式会社サンライズのブログ担当です。
建物を建てるときも、解体するときも、「その建物がどんな構造でできているか」はとても大切なポイントです。
とくに「鉄骨」「鉄筋」「鉄筋コンクリート(RC)」という言葉は、住宅やマンションの話でよく耳にしますが、正しく区別できる方は意外と多くありません。
鉄骨と鉄筋は、どちらも建物を支える鉄の材料ですが、その役割も成り立ちもまったく違います。
そして「鉄骨造」と「鉄筋コンクリート造(RC造)」では、強度や耐火性だけでなく、解体のしやすさや解体費用・工期にも差が出ます。
この記事では、鉄骨と鉄筋の違い、鉄骨造と鉄筋コンクリート造(RC造)の違い、どちらが向くかの選び方、さらに解体時の費用・工期の違いまで、解体業者の視点でわかりやすく解説します。
■この記事を読むとわかること
- 鉄骨と鉄筋の違い(役割・構造)
- 鉄骨造と鉄筋コンクリート造(RC造)の違い
- どちらの構造が、どんな建物に向くか
- 構造による解体費用・工期の違いと、見積りで確認したいポイント
目次
鉄骨と鉄筋の違いは?まずは役割から

言葉は似ていますが、鉄骨と鉄筋は「建物の中での役割」がまったく異なります。
鉄骨とは
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鉄骨とは、その名のとおり「鉄の骨組み」を意味します。建物の柱や梁(はり)などを鉄の部材で作り、骨組み自体に力を持たせる構造方法です。
「鉄骨」という字ですが、実際に使われているのは鉄(Iron)の合金である鋼(Steel)です。鋼は鉄よりも強度が高く、粘り強いのが特徴で、この鋼材で柱や梁を組み上げるのが鉄骨造です。
鉄骨造には、使う鋼材の厚みで「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類があります。
- 軽量鉄骨造:厚さ6mm未満の薄い鋼材を使う構造。比較的安価で、アパートや小型店舗、プレハブ住宅などに多く採用されます。解体費用の目安は軽量鉄骨の解体費用の記事で詳しく解説しています。
- 重量鉄骨造:厚さ6mm以上の厚い鋼材を使う構造。軽量鉄骨より強度・安全性が高く、中〜大型のマンションやビルに採用されます。
鉄筋とは
一方の鉄筋は「鉄の筋(棒)」と書きます。細い鉄の棒を格子状に組み、その周りにコンクリートを流し固めて建物を作ります。これが鉄筋コンクリート造(RC造)です。
ポイントは、鉄筋は単体で建物を支えるのではなく、コンクリートと一体になって初めて強度を発揮するという点です。引っ張る力に強い鉄筋と、押しつぶす力(圧縮)に強いコンクリートを組み合わせることで、互いの弱点を補い合い、非常にバランスの取れた頑丈な構造になります。
わかりやすく言えば、鉄骨は「それ単体で立つ頑丈な骨組み」、鉄筋は「コンクリートというボディと一緒になって強くなる筋肉」のような存在です。
役割も成り立ちも違うため、耐久性や工事の仕方にも大きな違いが生まれます。
鉄骨造と鉄筋コンクリート造(RC造)の違い
「鉄骨と鉄筋の違い」を建物の構造単位で見ると、比較すべきは鉄骨造(S造)と鉄筋コンクリート造(RC造)です。混同されやすいので、主な違いを一覧で整理します。
| 比較項目 | 鉄骨造(S造) | 鉄筋コンクリート造(RC造) |
|---|---|---|
| 構造の考え方 | 鋼材の骨組み自体で支える | 鉄筋+コンクリートが一体で支える |
| 強度の出し方 | 鋼材の強さと粘り | 引張(鉄筋)+圧縮(コンクリート)の組合せ |
| 耐火性 | 火に弱く防火被覆が必要 | コンクリートが熱を遮り耐火性が高い |
| 工期・施工 | 工場加工でスピーディー | 型枠・養生が必要で時間がかかる |
| 遮音・断熱 | 劣りやすく別途対策が必要 | 重量があり遮音性に優れる |
| 向く建物 | 工場・倉庫・店舗・アパート・ビル | マンション・学校・病院・公共施設 |
| 解体費用の傾向 | 木造より高いがRCより安い傾向 | コンクリート量が多く高くなりやすい |
なお、鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)もあり、こちらは高層・大型建物に使われます。構造が複雑なぶん、解体では最も手間がかかります。
鉄骨と鉄筋の特徴

鉄骨は、高い強度と粘りを持ち、地震の多い日本ではビルや高層マンションによく採用されます。工場であらかじめ加工しておけるため、現場での組立てがスムーズで工期を短縮しやすいのも利点です。
ただし鉄は高温になると急激に強度が落ちるため、防火対策が欠かせません。
鉄筋は単体ではさほど強くありませんが、コンクリートと組み合わせることで高い強度と耐久性を発揮します。コンクリートに包まれているため火災に強く、遮音性にも優れます。住宅・マンションのほか、学校や病院など長く安全に使いたい建物に多く使われます。
つまり、鉄骨は「単体で強い・スピード施工向き」、鉄筋(RC造)は「コンクリートと一体で強い・耐火性と遮音性が高い」という特徴を持っています。
鉄骨造・鉄筋コンクリート造のメリットとデメリット
どちらの構造を選ぶかで、完成後の使い勝手や維持費まで変わります。要点を整理します。
鉄骨造のメリット
高い強度と粘りで大きな外力に強く、大空間を作りやすい。工場加工により工期が短く、コストを抑えやすい。オフィスビル・商業施設・工場などに向きます。
鉄骨造のデメリット
火災に弱く防火被覆工事が必要。錆びやすく、海沿いなどでは防錆の点検・補修が欠かせない。断熱性・遮音性は別途対策が必要になりやすい。
鉄筋コンクリート造(RC造)のメリット
耐久性・耐火性・遮音性に優れる。人命を守る建物やファミリー向けマンションに適し、生活音も外に漏れにくい。
鉄筋コンクリート造(RC造)のデメリット
型枠と養生に時間がかかり工期が長い。材料費・工事費がかさみやすく、建設コストが高い。コンクリートが重く、地盤改良が必要になる場合もある。
鉄骨造と鉄筋コンクリート造、どっちがいい?

「鉄骨造と鉄筋コンクリート造、どっちがいいの?」という疑問は、重視するポイントで答えが変わります。用途別の向き・不向きを早見表にまとめました。
| 重視するポイント・用途 | 向く構造 |
|---|---|
| 工期を短くしたい/大空間がほしい | 鉄骨造(S造) |
| 工場・倉庫・店舗・アパート | 鉄骨造(S造) |
| 耐火性・遮音性・長期耐久を重視 | 鉄筋コンクリート造(RC造) |
| マンション・学校・病院・公共施設 | 鉄筋コンクリート造(RC造) |
どちらにも「完璧」はありません。建てたい建物の種類、使用する期間、エリアの条件を総合的に考えて選ぶことが大切です。
鉄骨造・RC造は解体費用と工期にも違いがある
構造の違いは、建て替えや売却前の解体にも影響します。鉄骨造と鉄筋コンクリート造では、解体費用・工期・重機の使い方・廃材の分別が変わるため、見積りを比較する前に構造の特徴を押さえておくとスムーズです。
| 構造 | 特徴 | 解体時の注意点 |
|---|---|---|
| 鉄骨造(S造) | 柱や梁に鉄骨を使う。住宅・倉庫・店舗・アパートなど。 | 鉄骨の切断・吊り下ろし・搬出計画が重要。狭小地では手間が増える。 |
| 鉄筋コンクリート造(RC造) | 鉄筋とコンクリートの一体構造。マンション・ビル・擁壁など。 | コンクリート量が多く、はつり・圧砕・分別・処分に時間がかかる。 |
| 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) | 鉄骨とRCを組み合わせた大型建物向け。 | 構造が複雑で、解体計画・重機選定・近隣対策・工期管理がより重要。 |
解体費用は一般に「木造 < 鉄骨造 < RC造・SRC造」の順に高くなる傾向があります。RC造はRC造の解体費用・坪単価の記事で詳しく解説しています。坪数から目安を知りたい方は50坪のアパート・ビルの解体費用もあわせてご覧ください。
見積りで確認したいポイント
- 建物の構造がS造・RC造・SRC造のどれに該当するか
- 階数、延床面積、地下・基礎の有無
- 前面道路の幅、重機搬入・廃材搬出の条件
- アスベスト調査や近隣対策が必要か
- 鉄骨・コンクリートガラ・内装材などの分別・処分方法
まとめ
鉄骨は「単体で強く、スピード施工向き」ですが、火災や錆びに注意が必要です。鉄筋はコンクリートと一体で強度を発揮し、耐火性・遮音性に優れますが、工期が長くコストが高くなりやすい特徴があります。
構造の違いは、完成後の使い勝手だけでなく、解体費用・工期・分別方法にも表れます。建て替えや解体を検討する際は、まず自分の建物がどの構造かを確認し、構造に合った見積りを取ることが失敗しないコツです。
よくある質問(FAQ)
Q. 鉄骨造とRC造では、解体費用はどちらが高いですか?
A. 一般的にはRC造のほうが高くなる傾向があります。鉄筋コンクリートはコンクリート量が多く、はつり・圧砕・分別・処分に手間と時間がかかるためです。おおまかな傾向は「木造 < 鉄骨造 < RC造・SRC造」の順で、実際の金額は階数・延床面積・立地・搬入条件で変わります。構造別の坪単価はRC造の解体費用の記事で確認できます。
Q. 鉄骨造・RC造の解体では、どんな届出が必要ですか?
A. 延床80㎡以上の解体では建設リサイクル法の分別解体等の届出が必要で、着工前にアスベストの事前調査も義務づけられています。構造や規模によって必要な手続きは変わるため、詳しくは解体工事に必要な届け出をご覧ください。届出はサンライズが責任をもって代行します。
Q. 自分のマンションが鉄骨造かRC造か、見分ける方法はありますか?
A. 確実なのは、建築確認済証・登記事項証明書・図面の「構造」欄を確認する方法です(S造=鉄骨造、RC造=鉄筋コンクリート造、SRC造=鉄骨鉄筋コンクリート造)。書類が手元にない場合は、外観だけで正確に判断するのは難しいため、現地調査でご確認します。横浜・川崎・東京での解体をご検討なら無料でお調べします。
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