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解体工事には養生シートが必須?必要性や種類についても解説

みなさん、こんにちは。神奈川県横浜市で解体業をしております、株式会社サンライズのブログ担当です。

みなさまは養生シートというものをご存じでしょうか?東京、神奈川の道端、町で見かけたことがあるかと思いますが、家屋解体・解体工事でもラブル回避のために使用されています。

解体工事は、建物を壊すというダイナミックな工程に目が行きがちですが、実は「養生」がとても重要です。養生をしっかり行うことで、騒音や粉塵を抑制し、近隣住民の方々への配慮を示すことができます。

また、養生は解体作業中の安全確保にもつながるのです。この記事では、解体工事における養生について、基礎知識から具体的な種類、そして業者選びのポイントまで詳しく解説していきます。

これから解体工事を検討されている方、近隣で解体工事が行われる予定の方にとって、きっと役立つ情報になるはずです。ぜひ最後まで読んで、解体工事の養生に関する理解を深めてくださいね。

■この記事の対象はこんな方
解体工事を検討されている方
近隣で解体工事の予定がある方

■この記事を読むことで分かること
解体工事における養生の基礎知識
解体工事における養生シートの必要性
解体工事における養生シートの種類
解体工事における養生の見るべきポイント

養生とは?

養生の基礎知識

解体工事における「養生」とは、簡単に言うと工事現場周辺を保護するための対策のことです。建物を解体する際には粉塵や騒音、振動、飛散物などが発生します。

そういった影響から周囲の環境や人々を守るために、さまざまな種類の道具を使って覆ったり、囲ったりする作業を指します。

養生の目的

養生の主な目的は、以下になります。

粉塵の飛散防止

解体工事では、コンクリートや木材などを壊す際に、大量の粉塵が発生します。これを放置すると、近隣住民の洗濯物や家屋を汚してしまうだけでなく、健康被害を引き起こす可能性もあるでしょう。

養生シートや防塵ネットなどを設置することで、粉塵の飛散を最小限に抑えられます。

騒音の抑制

重機や工具を使う解体作業は、大きな騒音を伴います。近隣住民の方々にとって、騒音は大きなストレスとなる可能性があるでしょう。

防音シートや防音パネルなどを設置することで、騒音を軽減し、近隣住民への配慮を示すことができます。

振動の抑制

解体工事で発生する振動は、周辺の建物に影響を与える可能性があります。特に、古い建物や地盤の弱い場所では、振動による亀裂や損傷のリスクが高まるでしょう。

防振マットなどを設置することで、振動を抑制し、周辺の建物への影響を最小限に抑えられます。

飛散物の防止

解体作業中に、コンクリート片や木材などが飛散することがあります。これらが歩行者や車両に当たると、大きな事故につながる可能性もあるでしょう。

そのため、飛散防止ネットや防護柵などを設置し、飛散物を防ぐ必要があります。

作業員の安全確保

養生は、近隣住民や環境を守るだけでなく、作業員の安全確保にも役立ちます。足場や作業スペースをしっかりと養生することで、転落や落下物による事故を防ぐことができるでしょう。

このように、養生は解体工事において、安全かつ円滑に作業を進めるために欠かせない工程なのです。

繰り返しますが、解体工事によって発生する粉塵や建材の細かい破片は、屋内に干した洗濯物や、車や自転車、その他屋外に置いておいた所有物を汚してしまいます。また、粉塵により体調を崩してしまう可能性も考えられるでしょう。

その為、解体工事にておいて養生は重要なものなのです。

解体工事に要請シートの設置は必要なのか?

解体工事において養生シートの設置は義務なのか

解体工事における養生シートの設置は、法律で明確に義務付けられているわけではありません。しかし、建築基準法や騒音規制法など、関連する法律や条例によって、近隣住民への配慮や安全対策が求められています。

例えば、騒音規制法では、特定の建設作業における騒音レベルが規制されています。解体工事もこの規制対象となり、騒音を抑制するための対策を講じる必要があるのです。

また、養生シートは、防音効果も期待できるため、騒音規制法への対応策としても有効です。民法においては、近隣住民に迷惑をかける行為を「受忍限度を超える」と判断された場合、損害賠償責任を負う可能性があります。

解体工事によって、粉塵や騒音、振動などの被害が生じた場合、養生が不十分であったことが原因とみなされれば、賠償責任を問われる可能性もあるのです。つまり、法律で明確に義務付けられていないからといって、養生を軽視することはできません。

むしろ、近隣住民とのトラブルを避け、安全に工事を進めるためには、適切な養生を施すことが、解体業者としての責任と言えるでしょう。近年では、環境問題や近隣住民への配慮に対する意識が高まっており、解体工事における養生の重要性はますます増しています。

養生をしっかりと行うことは、解体業者としての信頼獲得にもつながるのです。

養生シートの種類

解体現場では現場の状況や状態を把握したうえで工夫しながら養生シートをしています。主な養生シートの種類は以下の通りです。

防音シート

防音シートは名前の通り騒音を軽減するもので、鉄筋コンクリート造の建物を解体工事する際、コンクリートを撤去する作業で出る大きな音を主に軽減してくれます。防音シートは質量が重くなればなるほど、防音性能は高くなるのです。

そのため、厚みがしっかりして密度の高いほど防音効果は発揮されるものなのです。密度は一見わかりませんが、防音シートの厚みは、0.5ミリから1ミリが存在します。

防音シートがあるのとないのとでは、騒音の大きさが全然違ってきます。近所の方への迷惑を軽減するためにも、防音効果にこだわったものを利用したいです。

シート以外にも、様々な種類の物があり、ビルの解体工事の場合は防音パネルというものを使います。パネルなどは、その分密度が高くなるため、より音の大きい工事に対して効果があるでしょう。

また、防音シートにも種類があり、主なものは下記です。

吸音シート

音を吸収する効果が高く、騒音を軽減します。重機や工具を使う作業が多い場合に有効です。

遮音シート

音を遮断する効果が高く、外部への音漏れを防ぎます。特に、高音域の騒音を効果的に遮断するでしょう。

防火シート

火に強い素材を使用しているのが防火シートです。解体工事の際、鉄筋や鉄骨など、金属を切断するときに出る火花の飛散を防ぐために使われます。

ものによっては800℃の熱まで耐えられ、万が一着火したとしても燃え広がらないものが多いです。消防庁の認定防炎ラベルが付いているものもありと、解体工事現場の安全を守るために信頼できるものになります。

材質は、ポリエチレンや塩化ビニール、ポリエステル100%など、様々な種類のものが多いです。

防塵シート

解体工事では、建物の構造材や内装材などを壊す際に、大量の粉塵が発生します。この粉塵は、近隣住民の方々の呼吸器に影響を与えたり、洗濯物や車などを汚したりする可能性があるでしょう。

また、粉塵が飛散することで、周辺環境にも悪影響を及ぼす可能性があります。このような粉塵の飛散を抑制するために使用されるのが、防塵シートです。

防塵シートは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの素材で作られており、粉塵を通しにくい構造になっています。また、軽量で耐久性が高く、設置や撤去が容易であることも特徴です。

防塵シートは、建物の周囲を囲うように設置されることが一般的です。シートの隙間から粉塵が漏れないように、しっかりと固定することが重要にまります。

また、シートが破れたり、風で飛ばされたりしないように、定期的に点検を行うことも必要です。防塵シートの主な種類は下記になります。

メッシュシート

通気性に優れ、粉塵の飛散を抑制するものです。比較的軽量で扱いやすいのが特徴です。主に、建物の外壁や足場などに使用されます。

風を通すことのできるメッシュ構造のシートは、一定以上の耐火効果を得ながら、風により足場が倒れてしまう様な事故を防ぎます。そのため、海辺や山など風の強い場所でも効果を発揮するでしょう。

安全に工事を行っていくためにこのメッシュ養生シートは重宝されます。ものによっては、防炎機能がないものも存在しますので、どういった解体工事をする際に使用するかは解体業者現場によって工夫がなされているものです。

防炎シート

火気に強く、燃えにくい素材でできています。溶接作業など、火花が飛ぶ可能性がある場所での使用に適しているでしょう。

遮光シート

光を遮断する効果があり、プライバシー保護にも役立ちます。住宅密集地など、周囲の視線が気になる場所での使用に適しているでしょう。

防振シート

解体工事では、重機や工具を使用するため、地面に振動が伝わることがあります。この振動は、近隣住民の方々の建物に影響を与えたり、不快感を与えたりする可能性があるでしょう。

特に、古い建物や地盤の弱い地域では、振動対策が重要になります。地面への振動を抑制するために使用されるのが、防振シートです。

防振シートは、ゴムや樹脂などの素材で作られており、振動を吸収する効果があるものです。また、防振シートには、振動吸収性能を高めるために、特殊な形状になっているものもあります。

防振シートは、重機や工具を使用する場所の下に敷かれることが一般的です。シートがずれたり、破れたりしないように、しっかりと固定することが重要にまります。

また、シートが劣化していないか、定期的に点検を行うことも必要です。主な防振シートは下記になります。

ゴムシート

振動を吸収する効果が高く、周辺の建物への影響を軽減します。地盤の弱い場所や、振動に敏感な施設の近くでの使用に適しているでしょう。

防振マット

ゴムシートよりも厚みがあり、より高い防振効果が期待できます。大型重機を使う場合や、振動による影響が大きいと予想される場合に有効です。

飛散防止ネット

解体工事では、コンクリート片や木材など、様々なものが飛散する可能性があります。これらの飛散物は、近隣住民の方々や通行人に危害を加える可能性があるでしょう。

また、建物や車などを破損させる可能性もあります。このような飛散物の飛散を防止するために使用されるのが、飛散防止ネットです。

飛散防止ネットは、ポリエチレンやナイロンなどの素材で作られており、網目状の構造になっています。網目が細かいほど、小さな飛散物を捕らえることができるでしょう。

飛散防止ネットは、建物の周囲を囲うように設置されることが一般的です。ネットが破れたり、風で飛ばされたりしないように、しっかりと固定することが重要になります。

また、ネットに飛散物が付着していないか、定期的に点検を行うことも必要です。下記が主な飛散防止ネットの種類です。

ナイロンネット

軽量で強度が高く、飛散物の落下を防ぎます。主に、足場や作業スペースの周囲に設置されるネットです。

ワイヤーネット

ナイロンネットよりも強度が高く、大きな飛散物にも対応できます。高層建築物などの解体工事でよく使用されるネットです。

その他の種類

シート

ブルーシートは、雨や風を防ぐために使用されます。解体作業中に雨が降った場合、作業の中断や資材の濡れを防ぐことができるでしょう。

テープ

養生テープは、シートの固定や、隙間を埋めるために使用されます。粘着力が強く、剥がれにくいのが特徴です。

以上が主な養生シートの種類です。これらの養生シートを、状況に合わせて適切に組み合わせることで、より効果的に周囲の環境を守り、安全な作業環境を確保することができるでしょう。

解体業者選びにおける養生の見るべきポイント

解体工事において、養生は安全かつ円滑に作業を進める上で非常に重要な工程です。そのため、解体業者を選ぶ際には、養生に対する意識や技術力を見極める必要があります。

具体的には、以下のポイントに注目することで、その業者の養生に対する信頼度を測ることができます。

養生計画の綿密さ

解体工事の規模や周辺環境、建物の構造などを考慮し、適切な養生計画が立てられているかを確認しましょう。解体業者に現地調査を依頼し、具体的な養生方法や使用するシートの種類、設置場所などを詳しく説明してもらうことが大切です。

その際、近隣住民への配慮や環境への影響についても、しっかりと考慮されているかを確認しましょう。例えば、住宅密集地で解体工事を行う場合は、粉塵や騒音の発生を抑えるために、より厳重な養生が必要となります。

また、交通量の多い道路に面した場所では、飛散防止ネットをしっかりと設置することで、通行人や車両への安全確保に努める必要があります。経験豊富な解体業者であれば、過去の施工事例などを参考に、最適な養生計画を提案してくれるはずです。

養生材の品質

養生に使用するシートやネットなどの品質も重要なポイントです。耐久性があり、破れにくい素材を使用しているか、また、遮音性や防塵性など、必要な機能を備えているかを確認しましょう。

例えば、防音シートであれば、厚みや素材によって遮音性能が異なります。周辺環境への影響を最小限に抑えるためには、高品質な防音シートを使用することが重要です。

また、飛散防止ネットは、網目の細かさや強度によって、飛散物の捕捉率が変わってきます。解体業者に、使用する養生材の種類や特徴について詳しく説明してもらうことで、その業者の品質に対するこだわりが見えてくるはずです。

養生の施工技術

養生は、ただシートやネットを張れば良いというものではありません。適切な設置方法や固定方法を熟知し、丁寧に施工することが重要です。

シートの隙間やたるみがないか、ネットがしっかりと張られているかなど、細部まで注意深く確認しましょう。例えば、強風時にシートが剥がれたり、ネットが破れたりすることがないよう、しっかりと固定されているかを確認することが大切です。

また、シートの継ぎ目部分もしっかりと処理されているか、雨水が溜まらないように勾配がつけられているかなど、施工技術の細部までチェックすることで、安心できる解体業者を見つけることができます。

安全管理体制

養生は、安全対策の一環でもあります。解体業者が、安全管理体制をしっかりと構築しているかを確認しましょう。

作業員の安全教育や現場の安全点検など、安全対策に力を入れている業者であれば、養生に関しても適切な施工を行ってくれるはずです。例えば、作業員が安全帯を着用しているか、ヘルメットを着用しているかなど、基本的な安全対策が徹底されているかを確認しましょう。

また、作業前に周辺住民への挨拶や工事内容の説明など、近隣住民への配慮も欠かせない要素です。

コミュニケーション

解体工事中は、近隣住民の方々から、騒音や振動に関する苦情や要望が出されることがあります。そのような場合に、解体業者が誠実に対応してくれるかどうかも重要なポイントです。

近隣住民とのコミュニケーションを密に取り、状況に応じて養生方法を改善するなど、柔軟な対応力を持つ業者を選びましょう。例えば、工事前に近隣住民に対して、工事期間や作業時間、騒音や振動に関する予想などを丁寧に説明することで、不安やトラブルを未然に防ぐことができます。

また、工事中も定期的に近隣住民に状況を報告し、意見交換を行うことで、良好な関係を築くことが大切です。以上のポイントを参考に、養生に対する意識や技術力が高い解体業者を選び、安全で安心な解体工事を依頼しましょう。

まとめ

いかがでしたか?この記事では、解体工事における養生について、その重要性から種類、業者選びにおける養生の見るべきポイントまで詳しく解説しました。

養生は、単に建物を壊すだけでなく、周囲の環境や人々を守るための重要な工程です。適切な養生を施すことで、近隣住民とのトラブルを避け、安全かつ円滑に解体工事を進めることができます。

これから解体工事を検討されている方は、ぜひこの記事を参考にして、養生にもしっかりと気を配り、信頼できる解体業者を選んでくださいね。この記事がみなさまのお役に立てれば、幸いです。

神奈川県横浜市や川崎市、都内で解体工事を検討されている方は是非、弊社サンライズにご相談ください。弊社は全社員が近隣への丁寧なご挨拶や安心・安全を第一とした施工管理を徹底しており、「クレームのない解体業者」としてご評価をいただいております。

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